2006年4月10日 (月)

オホーツクの旅

   オホーツクを眼下に機内から見下ろす三月初旬の女満別は、まだ雪の中。 

その冬景色は「憧れの北海道の大地」の思いをひたひたと満たしてくれるものがあった。

   通常、私の良く使う空港と言えば、羽田以南が多く、しかもほとんどが九州、時々高知と言ったところだ。

  近年空港に設置された新設「多目的トイレ」には「オストメイト(人口肛門)洗浄設備」が目につくが、女満別空港には設置されていなかった、世界遺産の指定をうけた知床観光を思うと必要ではないだろうか。

   この空港で発見した車いす用駐車スペースには「車いすの人以外駐車してはいけません」としっかり書かれてあったのが印象的だった、これだけわかりやすく端的に書かれた駐車場を見たのは初めてである。

  初日の観光、「博物館・網走監獄」は必見の場所だった。
昭和五十年代まで使用されていた建造物を移築したもので、きわめてリアル。
しかも囚人や看守の蝋人形の表情にギョッとすること数回、丸太木を枕に寝ている囚人の布団から足首がニョッキリ出ていた。

   この博物館はまずバリアフリーであったが車いす使用者には数箇所、危険を感じさせる道路部分があった、毎年の雪と道路は北海道にとって「最も厳しいテーマの一つ」だと説明された。 また、未開の地、開発の担い手として、国道から、獄舎そのもの等囚人が極寒に耐えて作り上げた歴史を、この地に立ってはじめて触れる思いがしました。

   二日目は二時間近く車で揺られた後、紋別に着いた。ここでの体感はタラバ蟹にボタン海老、帆立にホッケの豪快焼きランチ(千五百円)それは東京に住む私には信じられないランチだった。 

    しかし、団体客を迎えるに十分なこの浜辺の食堂は、まだ新しくトイレも別棟、車いす対応の準備は今から・・・という段階、つまりこの段階でしっかりした情報の提供が必要だと強く感じた。

  この浜辺に隣接した遊覧施設の中にある「オホーツクタワー」「流氷砕氷船・ガリンコ号Ⅱ」の見学、体験も今回企画されていた。

 オホーツクタワーは、事務所からタワーまではリフト付バスも運行され、タワー内にはエレベーターから車いす対応トイレまで完備、BF1 の海底階で初めて見た「流氷の妖精クリオネ」は、改めてメガネを取り出して見ても価値ある可愛らしさだった。

  今回の北海道行きの大きな期待の一つに、流氷砕氷船・ガリンコ号体験があった。
   自慢のドリル・スクリュウで流氷をガリガリ砕いて進む・・砕氷船は、残念ながら今年の流氷はすでになく、「青い海割引」の切符で乗船した。  ポストの先端に羽根を休めた鴎とともにゆっくり湾内を回った。

  流氷砕氷船・ガリンコ号体験は、 またの楽しみとなったが、車いすでも人力による乗船は十分可能な確認を体験した。

   広い大地北海道、オホーツクの車いす旅行の大きなポイントには「移動手段の確保」つまり、公共の交通機関はバスであり、車いすでは利用できないものだった。今後の最重要課題と感じた。

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